飲食店の中でもカフェは比較的簡単に開業できるといわれており、個人店だけでなくフランチャイズ店も含めて全国各地で幅広い年齢層の方が新規開業をしています。
しかし、実際には新規開業するお店よりも廃業するお店が多く存在している現実があり、夢だったカフェをオープンさせてもなかなかうまく経営できない人が多いのが実情です。
カフェ開業を目指している20代の方も多いですが、20代だからこそカフェを開業するメリットがある一方で、注意しなければいけないこともたくさんあるのであらかじめ把握しておく必要があります。
この記事では、カフェ開業を目指している20代の方向けに成功させるポイントを詳しく紹介しますのでぜひ参考にしてご検討ください。
20代だからこそ、カフェを開業するメリットとして1番大きいのは、融資を受けやすい点です。
カフェを開業するにあたって、備品を買い揃えたい、店内の改装をしたいなどの希望があり、どうしてもまとまったお金が必要です。
あらかじめ自己資金を用意できている方は問題ありませんが、多くの方は融資を受けてお金を用意して開業資金にしたいのに、誰でも簡単に融資を受けられるものではありません。
ただし、20代の若い世代は、経済を活性化させたい狙いがあり、国や自治体からの融資を比較的受けやすいメリットがあります。
たとえば、日本政策金融公庫では「女性、若者/シニア起業家支援資金」を用意しており、若い世代向けの融資を実施しています。
ほかにもクラウドファンディングで多くの人から資金援助を募り、若い人の可能性を信じてもらえるメリットもあります。
20代は開業資金の融資を受けやすいメリットがあると説明しましたが、申込をするだけで簡単に融資を受けられるものではありません。
融資制度だけでなく、クラウドファンディングでも同じことですが、しっかり事業計画を立て、開業後は事業計画に沿って黒字の状態を安定させることを目指さなければいけません。
そのためにも、しっかりお店の立地条件や想定されるお客様のニーズを調査し、計画どおりに集客できる勝算があるのかをじっくり検討しましょう。
たとえば、近くにライバル店がある場合は、独自のメニューを考え、他店とはまったく違うコンセプトで競合しない客層を狙うなど綿密な調査を行うことも大切です。
従業員を雇うことも検討する場合は人件費がかかる点も忘れずに、客単価と1日の集客数を考えて目標にすべき売上高も計算しておきましょう。
事前に計画を立てた売上高を順調に達成できればよいのですが、開業後しばらく経つとなかなか計画どおりにいかなくなる場合もあります。
たとえばオーナーのこだわりが強すぎて、お客様のニーズとマッチしないためなかなか集客につながらないケースも考えられます。
何も宣伝をしなくてもお客様がどんどん来店するようなお店はあまりないので、開業前だけでなく開業後も定期的にお店の宣伝をするなどの対策が必要です。
また、来店したお客様に次回も来店してもらう、お友達に宣伝してもらうために特典を用意するなどリピーターを掴む工夫も必要です。
国や自治体では、20代の若い感性と可能性を評価され、カフェを開業したいと考えている方をお金の面でバックアップする体制が整っているので、開業資金面では比較的苦労しにくいメリットがあります。
ただし、しっかり事業計画を立てておかなければ希望どおりに融資を受けられない場合もありますので、お店の立地条件やコンセプトなどをよく考えて開業後は安定した経営を続けられるように準備を整えることが大切です。
お客様のニーズにマッチするカフェを目指すことが大切なので、オーナーのこだわりだけを重視するのではなく、お客様のニーズを満たせるのかもよく考慮しながら、夢のカフェ開業に向けて前向きにご検討ください。