厨房機器をリースにするか、購入するかは、飲食店を開業する方なら誰でも迷うポイントです。開業から黒字化まで半年かかるといわれる飲食業界だからこそ、なるべく初期投資を抑えたい方も多いでしょう。
リース・購入には、それぞれメリットとデメリットがあります。予算やお店のコンセプトにあわせ、最適な方法を選ぶことが大切です。
この記事では、厨房機器のリース・購入のメリット・デメリットや、厨房機材の販売業者の選び方を解説します。
厨房機器のリース・購入には、それぞれメリット・デメリットがあります。
リースでまかなうメリットは、手元の資金や銀行の融資枠を使わずに什器や機材を調達できる点です。月々のリース金額も明確なため、資金計画も立てやすくなります。
一方、リースの場合は毎月の料率(2%程度)が設定されているため、支払総額が大きくなるというデメリットがあります。
厨房機器を購入する場合は、リース料率がなく、現金での一括払いの場合は値下げ交渉が可能なため、長期的には割安になるのがメリットです。しかし、ある程度の自己資金は必要です。
また、10万円以上で購入した什器や機材は固定資産となるため、固定資産税の支払いが必要なのもデメリットです。
リースを賢く活用するポイントは3つあります。
リース期間中の分割払いは、経費として計上できます。所得税の節税につながるため、税務の点でもお得です。
飲食店開業には、内装工事や運転資金で多額のお金がかかります。リースで浮いたお金を初期投資に回せば、より魅力的なお店をオープンできます。
リースなら、通常では手が出ないメーカーの什器も借りられます。豊富な国内メーカーを取り扱うリース会社を選びましょう。
中古品の購入なら、開業資金を抑えられます。飲食店開業での中古品の活用術は3つあります。
電気機器やガス機器を買うなら、事前に規格をチェックしましょう。中古品の場合、まれに仕様や規格が合わないことがあります。
飲食店でよくあるのが、入り口が狭すぎて厨房機器が搬入できないというトラブル。入り口と設置場所のサイズは要チェックです。
中古品を調達する最大のメリットが、割引価格で買える点です。厨房機器の取扱い数が多い販売会社なら、高い割引率で買えることがあります。
厨房機器の購入・リースで失敗しないためには、業者選びが大切です。
事前に聞き取りや現地調査を行う業者なら、希望に沿った厨房機器を提案してもらえます。また、予算に合った対応も可能です。
とくに中古品の厨房機器の場合、購入後になんらかのトラブルが発生する可能性があります。販売やリースだけでなく、アフターフォローも手厚いパートナー会社なら安心です。
厨房機器の販売・リースだけでなく、飲食店の店内工事や開業支援を手がける業者なら、動線やコンセプトまで考えたサービスを受けられます。飲食店開業のプロに依頼すれば安心です。
今回は、飲食店開業にあたってリース・購入を賢く活用するポイントを解説しました。
飲食店開業では、内装工事や運転資金に大きなコストがかかります。リース料金を経費計上したり、割引率の高い中古品を選んだり、設備投資にかかるコストを抑えることで、その分の費用を効率的に初期投資へ回せます。資金状況に合わせて賢く活用しましょう。