カフェ開業を考えているなら、「お客様が頼みやすいメニュー」「何を頼めばよいのか迷う心配のないメニュー」を用意しましょう。カフェ開業において、どういったドリンクや食事を提供するのかは、売上を左右する成功の要です。
お客様の興味を引けないメニューや、地域のニーズに合わないメニューを作っても、カフェ開業後の売上は伸ばせません。今回は、カフェ開業をするうえで知っておきたい、メニュー作りのひと工夫をご紹介します。
カフェ開業後の経営を成功させるメニュー作りのポイントは、メニューが見やすいこと、そしてその地域の利用者に求められるメニューを提供することです。
カフェのメニューは、店舗によって自由にデザインすることができます。ただ、デザインの自由度が高いということは、単純に見づらいメニューや、センスのないメニューを作ってしまう可能性もあるということです。
文字が小さくて見づらかったり、メニューに独特の名前をつけていて、一見するとどういう飲み物や食べ物なのかわからなかったりするメニューに意味はありません。
基本的には、白地や黒字などのシンプルな背景を選び、大きな文字でシンプルにメニューと料金を記載しましょう。
例えば、食べざかりの高校生が多い場所にあるカフェと、閑静な住宅街のなかにあるカフェでは、客層が違います。住宅街のなかにあるカフェで、学生向けの大盛りランチを提供しても、売上は伸びません。
カフェの利用客は、「コーヒーを飲みたい」「一休みしたい」「静かな場所で読書をしたい」など何らかの目的があってカフェを訪れます。そのため、利用客のニーズを考えて提供するメニューを決めることが大切です。
カフェ開業時、メニュー作りにひと工夫を加えるべき理由は、シンプルではありますが、「お客様がメニューを見て注文を決めるから」です。基本的に、初めて入ったお店ですべての注文を店員任せにする人はそういません。
カフェの店内に入っただけだと、どういったドリンクや食べ物を注文できるかがわかりません。そのため、お客様に「何があるのか」を伝えられるメニューが重要なのです。お客様の興味を引くもの、食べたいと感じるメニューを作成できれば、客単価を伸ばせるでしょう。
カフェ開業でメニューを作成するなら、以下のような状態になってしまわないよう注意すべきです。
メニューはお客様が直接手に取るものなので、ベタつきや目立つ汚れがあると、それだけでメニューを触って注文をしたいという気持ちが失せてしまいます。写真が暗かったり、極端なサイズだったりするメニューも見づらいものです。
また、商品名と価格だけが記載されているメニューもおすすめできません。何を頼もうか迷ったとき、「コーヒー」と書いてあるよりも、「店主が1年かけて探しだした厳選コーヒー」など、詳しい説明がついているほうが美味しそうに感じられます。
カフェのメニューは、お客様の食欲や購買意欲をくすぐることが大切なので、写真やサイズ、商品説明にこだわりましょう。
カフェ開業では、メニューの作り込み次第で売上が大きく変わります。見づらいものや汚れているメニューは客単価の低下につながるので、わかりやすさや美味しさが伝わるメニューを作りましょう。