今アートを楽しめる空間を併設したアート系カフェの人気が高まってます。カフェを開業するならコンセプトを作ることが大切ですが、その中でもアート系カフェはどうして人気があるのでしょうか。
今回はギャラリースペース併設のアート系カフェが人気な理由やメリット、開業するために必要な準備、集客をするうえでのポイントについて解説します。
一部の人をのぞいて、アートに興味を持っていても敷居が高いと感じてしまう人は多いです。そんな人のニーズを満たすのがアート系カフェ。通常のカフェでお茶を楽しむ気軽な気持ちでアートに触れることができるため、ニーズが高まっています。またアートスペースがあることで華やかな空間を演出することができるため、カフェとしても差別化が可能です。また今は個人がSNSで日常をシェアするのも当たり前の時代です。SNS映えするアート系カフェは思わずSNSに投稿してしまいたくなるようなフォトジェニックな場所としても人気があると言えるでしょう。
今アート系カフェを開業するメリットを3つ紹介します。
カフェは街中のいたるところにあります。どのカフェもコンセプトが異なりますが、アート系カフェはその中でも差別化が図りやすいです。そこにしかない空間を演出することができるため、アートを求めている人を集客できます。
アート系カフェでは作家の作品を販売したり、作家にイベントスペースとして貸し出すことでカフェ以外の部分での収益も見込めます。カフェを長期的に経営していくためには、カフェ以外の収益があることに越したことはありません。
通常のカフェは多くの人が立ち寄りやすいように駅近物件などアクセスしやすい場所であることが重要です。しかしアートを求めて来店するお客さんが多いアート系カフェの場合、多少駅から離れていてもそれほど集客に影響しません。物件のコストを抑えたり、同じ家賃でも駅近物件よりスペースを確保することができるでしょう。
ギャラリースペースを併設したアート系カフェを開業する場合、通常のカフェを開業する準備に加えてアートスペースの準備も必要になります。
一口にアートといっても様々なジャンルのアートがあります。アート系カフェを開業するなら、どんなアートを展示するのか、どんな雰囲気の空間にしたいのかなどコンセプトを明確にしなければいけません。コンセプトを明確にすることでそのアートを目当てとした客層の集客がしやすくなります。
通常のカフェはアクセスの良さを考えた立地がとても重要となりますが、アートを目的として来店するお客さんが多いアート系カフェはアクセスの良さよりもコンセプトに合わせた立地で物件を決めることが大切です。客席スペース以外にアートスペースも必要となるため、アートの種類によっては通常のカフェよりもスペースの広さを重視する必要がある場合もあるでしょう。以前飲食店をしていた居抜き物件を選ぶのか、全く何もないスケルトン物件を選ぶのかも予算に合わせて決めていきます。物件を決めたら外装・内装工事についても検討しましょう。
物件が決まったらカフェを開業するのに必要な調理器具や機器を揃えていきます。アート系カフェは空間を楽しみに来店するお客さんが多いので、ドリンクを提供する食器などもこだわりを持って揃えるのがいいでしょう。
アート系カフェではコンセプトに合わせた様々なアーティストの作品を展示するケースと、特定の作家のアートのみを展示するケースがあります。どちらにしても作家に依頼をかけて、アート展示に承諾してもらうことが必要です。
カフェ営業に必要な資格の取得と、営業許可を申請します。カフェを営業するためには店舗に最低一人食品衛生管理者を置くことが必須です。営業許可申請の方法は店舗があるエリアを管理している保健所によって異なりますので、ホームページで調べましょう。
アート系カフェは通常のカフェにも増して空間づくりが大切です。インテリア家具とアートを搬入し、アートの魅力が生きるような空間を作りましょう。
インテリアとアートの設置と並行して、オープンに向けた広告宣伝が必要となります。近隣のお店にフライヤーを置かせてもらったり、ポスティングをしたりしてカフェのオープンを知ってもらいましょう。最近はSNSを使った宣伝も重要です。カフェができるまでの流れを写真で投稿すれば興味を惹くことができます。
ギャラリースペース併設のアート系カフェを開業する際は、アートに興味を持っている人をいかに集客できるかが成功のポイントです。
通常のカフェと異なり、アートに興味がある人は少し遠くからでも足を運んでアート系カフェに行きたいと考える人が多いです。そのような人にもカフェの存在を知ってもらえるように、SNSを使って効果的に集客しましょう。
またアートを鑑賞する以外の売りとなるポイントがあるのも効果的です。作家の作品を販売するスペースを作ったり、思わずSNSに投稿したくなるような空間作りを心がけましょう。作家にワークショップを開いてもらい、実際にアート製作を体験できるような催しをすることでも集客が見込めます。
アート系カフェは増えてきますがコンセプトやジャンルごとに考えれば、まだまだ参入の余地はあります。アート系カフェを開業するなら他のアート系カフェとの差別化を図るのがおすすめです。わざわざ足を運びたくなるような空間を作り、日常を忘れられる非現実的な空間を提供しましょう。