飲食店と一口に言っても、カフェやラーメン屋、ファミレスなど、さまざまな種類があります。
飲食店を開業する際はその種類を決めるだけでなく、コンセプトを決定することも大切です。
どのようにコンセプトを決めるべきなのか、どのようにそのコンセプトをアピールすべきなのかを見てみましょう。
飲食店におけるコンセプトとは、「このような方向性の飲食店」「こんなテーマの飲食店」というようなものです。
コンセプトを決めることで、メニューの内容だけでなく客席数や内装、厨房機器の種類、従業員の数や制服などを決めていけます。
そしてその飲食店のコンセプトがしっかりお客様に伝わると、「このシーンであのお店を利用したい」「こんなサービスを受けられるのはあのお店だけ」といった印象を定着させられます。
飲食店のコンセプトを決定する際に意識してほしいのが7W2Hです。
Why、When、Where、Who、Whom、What、Which、How、How muchの9つのポイントを紹介します。
なぜその飲食店を開業するのか、明確な理由を見つけましょう。
熱意がなかったり別の飲食店や別の業種でも通用するような理由ではよい飲食店は作れません。
人通りの多い人気エリアは集客しやすいですが家賃が高く、競合も多いです。
SNSで集客できれば家賃の低い郊外でも充分に経営を続けられます。
コーヒーにこだわる店、自家製麺やスープにこだわる店、スピード重視の店、写真映えするメニューが豊富な店など、ここで大きくコンセプトが決まります。
提供するメニューの中でも何を看板メニューとするか考えましょう。
あの料理と言えばこの店!と多くの人に思ってもらえるようなメニューが必要です。
開業する日から逆算していつまでに不動産を契約するのか、厨房機器を購入するのか、従業員の求人を出すのかなどを考えられます。
一人で経営するのか家族と経営するのか、同じ志を持った仲間と経営するのかを考えましょう。
お店や不動産の権利、業者との取り引きなど、担当をそれぞれ明確にしておく必要があります。
ランチタイムや仕事終わりの一杯に利用するサラリーマン、写真映えを求める若者、ご当地の味を求める観光客など、客層の性別、職業、年齢などをじっくり考えましょう。
コンセプトを明確にしないまま開店してしまった、コンセプトが上手く客層に伝わらなかった場合は臨機応変に変えていく必要もあります。
開業までにトータルいくらの金額をかけるかは決めておきましょう。
提供する料理のクオリティと金額が合っているかもよく考えて設定してください。
店内の内装だけでなく外装からも一目でコンセプトがわかるようにしてください。
SNSではコンセプトに合った写真を撮影し、投稿内容もそれに合わせましょう。
内装や外装、SNSの効果的な運用方法は専門業者に相談することもおすすめです。
飲食店開業の際に大切なコンセプトについて解説しました。
なんとなくで開業して失敗しないために、より明確なコンセプトを決定して集客率を高めましょう。