今飲食店の開業方法として人気を集めているのが間借りです。
間借りの飲食店開業にはさまざまなメリットがありますが、準備に取り掛かる前にデメリットについても確認しておく必要があります。
間借りの飲食店開業の際に気を付けるべきことや店舗探しのコツについても解説します。
まずは間借りで飲食店を開業する際に気を付けるべきポイントを紹介します。
一般の飲食店の開業と同様、最低限の資格や許可を得ること、食中毒対策を怠らないこと、それぞれの飲食店のルールを守ることを念頭に入れておきましょう。
間借りの飲食店の開業であっても、食品衛生責任者の資格と保健所の許可は必要です。
その飲食店のオーナーではなく、その飲食店を借りる側がこれらの資格、許可を得ていなければならないので、間借りであっても事前にこれらの資格と許可は取得しておきましょう。
間借りで飲食店を開業し、提供したメニューで食中毒が見られた場合は、間借りしている側だけでなく飲食店を貸し出した側も営業停止になってしまいます。
飲食店を経営する上で食中毒対策は非常に大切ですが、間借りする上では自分以外にも大きな悪影響を及ぼすこと、発展して訴訟問題になる可能性もあることも理解しておきましょう。
その他水道代や光熱費の管理、ゴミの分別、スペースや食器のどこからどこまでを借りられるかは飲食店によって、そして地域によっても違います。
別の飲食店ではOKだったことが今回の飲食店ではNGということも少なくありません。
細かな飲食店独自のルールはあらかじめ確認し、トラブルを防ぎましょう。
間借りで飲食店を開業するのは初期費用を抑えられる、出店場所を気軽に変えられるなどのメリットがある一方で、売り上げを拡大しにくい、設備などの自由がきかないというデメリットもあります。
事前に許容できる範囲かを確認しておきましょう。
飲食店を間借りで開業するメリットの一つは初期費用を抑えられるという点です。
物件取得費や設備購入費、内装工事費などはすべてかからないため、大幅な費用カットができます。
有名店の間借りをすればもとからある店舗の知名度を活かせるので、広告宣伝費も浮かせられます。
また、客層や人気の時間帯などのニーズに応じて出店エリアを変えやすいのも間借りの開業のメリットです。
飲食店を間借りで開業するデメリットとしては、設備や内装の自由度が低いという点が上げられます。
提供するメニューに合う内装にしたい、作業がしやすい厨房にしたいと思っても勝手に変更はできません。
また、厨房機器の使用が制限されている可能性もあります。
間借りできるはその飲食店が営業していない時間帯のみですので、売り上げが順調でも時間を拡大して売り上げを伸ばすといった方法を取れないという問題もあります。
間借りで飲食店を開業するメリットやデメリットについて解説しました。
間貸しを受け付けている飲食店はたくさんありますが、間借りを希望する人とをつないでくれるマッチングサイトを利用するのもおすすめです。
希望エリア、希望条件に沿った飲食店を見つけやすく、飲食店開業への夢に一歩近づけます。