【飲食店開業マニュアル】⑬店舗スタッフの募集から教育までの流れ

スタッフを募集するために

はじめて飲食店を開業する方は、店舗スタッフの募集を手探りではじめるかと思います。ここからは、初めてスタッフを雇うという方でも安心して募集が出来るように、店舗スタッフの募集条件や募集媒体について紹介したいと思います。

募集条件を決める

店舗スタッフを雇おうと思ったら、まずは募集条件を決める必要があります。募集条件は他社の求人情報を参考に、可能な範囲で魅力ある条件を設定できるとよいでしょう。周辺で飲食店や会社でアルバイトを募集している場合は、応募者はより条件のよい方へ流れてしまう傾向にあります。同業に限らずエリアの近い募集情報をチェックしてを比較しましょう。その際にポイントとなるのは、以下の項目です。

時給

アルバイトがバイト先を選ぶ際に、最も重視されるのが時給でしょう。最低賃金ではなくエリアの相場を把握し、その平均水準を超えた額に設定することがおすすめです。また、ホールやキッチンなど業務や就業時間帯によって、時給の差をつけるとよいでしょう。なるべく安く設定したいと思う方もいるかもしれませんが、時給が高いほど人が集まり、結果仕事が出来る人材を雇える可能性があがるため、一概に安くするのが良いというわけではありません。

勤務時間

時給は高くなくても無理なく働ける時間設定がされていると、人が集まりやすくなります。

  • ・週に○時間以上働ける方
  • ・1日に○時間以上働ける方
  • ・土日祝日のみの勤務も歓迎

などの条件を、周辺の募集条件よりも緩和するなどの工夫が効果的です。

交通費

交通費は全額支給か、一部支給か、または自費かなども重要なポイントです。全額の方が人が集まりやすいでしょうが、もしも難しいようなら『1日いくらまで支給』と上限を記載するのが良いでしょう。

制服

きまった制服などがあれば明記しましょう。制服は無償貸与が一般的です。

資格

高校生でもよいのか、18歳以上なのかについても記載しましょう。他には

  • ・経験者歓迎
  • ・明るく元気な方
  • ・料理が好きな方

などといった条件でも良いでしょう。資格による限定のしすぎは人が集まらない原因になるので気を付けてください。

仕事内容

例えば『洗い場担当』『接客担当』などのように業務を限定しすぎると、それしか任せられなくなるので応募する側も、それしか経験できないと思ってしまい魅力を感じないかもしれません。仕事内容には限定的な言葉は避けて『キッチンヘルパー』や『サービススタッフ』などといった、ある程度業務に幅をもたせたイメージのよい言葉を使うことがおすすめです。

応募方法

面接日を決めてしまうと人が集まりにくいので『連絡のうえ履歴書持参』くらいの記載にとどめておくのがおすすめです。

募集媒体を決める

募集条件を決めたら、次はどの募集媒体に情報掲載するかを選ぶ段階へと進みます。募集媒体によって応募してくる人の層は異なり、ものによっては費用がかかる媒体もあります。募集したいターゲット層ごとにおすすめする媒体の特徴は以下の通りです。

学生や若年層を中心に募集したい場合

①近隣大学への張り紙

学生街の店舗であれば、近隣大学へ情報掲示をするのがおすすめです。店舗が大学の最寄駅近くではなくても、通学途中駅や学生が多く暮らす地域であれば勤務地として選ばれる可能性があります。電車で数駅先に大学や専門学校があれるのならば、掲示を打診してみましょう。

②求人サイトなどのWEBでの掲載

若年層は紙媒体よりもWEB媒体を多く利用しています。もちろん幅広い世代にスマートフォンが普及している昨今なので、若者に限らずネットリテラシーの高い一定層にもアピールできる募集方法です。WEB媒体への掲載は、写真やコンテンツで記事を目立たせるなど工夫ができ、見る人にお店で働く魅力を伝えやすいというメリットがあります。掲載サイトによっては費用がかかってしまうことが注意点です。

③SNSでの募集

最近は若者のTwitter、Instagram、TikTokの利用率がとても高くなっています。そのため、こういったSNSアカウントをつくり、店舗のスタッフ募集をかけることも効率的な手段です。SNSアカウントで店舗の情報を発信していくことで、店舗への興味関心が強い人材を募集することが出来るでしょう。また、アカウント開設や運用の手間はかかるものの無料ではじめることができるため、大手広告媒体を使うのに比べコストを大幅に抑えることが出来るメリットもあります。

主婦層を中心に募集したい

①地域の折り込みなどへの掲載

年齢層の高めな主婦層であれば、新聞折り込み広告が効果的です。主婦は基本的に近場で働きたいというニーズが高いため、結果的に地域の人材を確保することにもつながります。

年齢を問わず幅広く募集したい

①駅への情報掲示

駅は不特定多数の人が利用するため、幅広い年齢層を募集するための手段として有効です。逆に、ある程度応募の段階で人材を絞り込みたい場合にはあまりお勧めできない方法でもあります。

②求人誌などの紙媒体への掲載

最近の求人情報誌はフリーペーパー化されたものが多く、駅やコンビニなど人目に付きやすい場所に置いてあるため、アルバイトを探している幅広い層に情報を届けることが可能です。

スタッフ面接と採用のポイント

ここからは、出来る限り優秀な人材を採用するための面接でのポイントについて紹介します。はじめての面接では面接官である自分の方が緊張して上手く出来ない、という方も多いでしょう。その場合、面接では以下の点に注目しておくようにしてください。

  • ・言葉遣いや態度はきちんとしているか
  • ・髪型、化粧などの身だしなみは問題ないか
  • ・清潔感はあるか
  • ・はきはきと明るく対応ができるか
  • ・他のスタッフとのコミュニケーションがスムーズにとれそうか
  • ・本人が希望する仕事内容と自店の応募条件がマッチしているか
  • ・素直にアドバイスを聞けそうな人物像か

最低限これらが満たせていれば、たとえ飲食店の未経験者であっても働いていくうちにどんどん成長していくでしょう。飲食店ではお客様と直接接する機会が多いため、人当たりや第一印象を大切にすることがおすすめです。

アルバイトの教育について

スタッフを採用したら、具体的な教育をする必要があります。スタッフは最初緊張しているので、なるべく優しくフランクに接することを心がけてください。具体的なスタッフ教育のポイントは以下のようになります。

誰が見てもわかるマニュアルを作成しておく

スタッフを雇うたびに自分で1から教えることは現実的ではなく、スタッフも分からないことがある度に正しい対応を確認出来た方が良いので、オープン前にはマニュアルを作成するようにしてください。セクションごとの仕事の流れが書かれたマニュアルがあれば、入ってすぐのスタッフでも仕事も覚えやすく安心して働くことができます。マニュアル作成で大切なのは、誰がみてもわかりやすく、かつ細かい疑問にも答えてくれるマニュアルをつくることです。

1人1人の働きをみて、きちんと評価をする

スタッフ教育で最も大切なのが、モチベーション管理です。経営者がしっかりと1人1人の働きを評価することで、スタッフはモチベーションを保つことができます。長く働いてくれる人材がいれば、店舗の運営も安心して任せられますし、自分の店舗で働き甲斐を感じるスタッフを育成することはとても大切です。

まとめ

いかがでしたか。店舗スタッフは開店後に共にお店を作り上げていく仲間です。そんな仲間にはなるべく信頼できる人材を選びたいですよね。自分が安心してお店を任せられるスタッフを募集するためにも、今回紹介した内容を参考にしてみてください。


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