飲食店を開業して軌道に乗せるには、集客や宣伝などのマーケティングが欠かせません。料理もおいしく接客も素晴らしいのに、マーケティングをおろそかにしたことで閉店する飲食店は後を絶ちません。
そこでここからは、飲食店開業をするなら知っておきたい集客や宣伝の方法について紹介していきます。これらの中から自身の店舗にふさわしいと思う方法に、積極的に取り組んでみてください。
自分で自由に情報発信ができる自社のホームページをつくってみましょう。
ホームページの作成方法には、業者に委託する方法と自身で作成する場合の2パターンが存在します。最近だとクラウドソーシングでより安価にプロへ依頼できる場合もあるので、そういったサービスを活用することがおすすめです。
自社のホームページをつくるメリットとして、検索した際に店舗のホームページが表示されることで『ここのお店はちゃんとしたお店だ』という印象をもってもらえることがあります。また、周辺で気になるお店を調べている方は、ホームページに載っている情報からお店を訪れる方もいるでしょう。
ホームページ作成は自分で行うにしてもサーバーの契約など費用がかかりますが、それでも絶対に作成しておくことをおすすめします。
飲食店専門のホームページ作成サービス
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SNSにはFacebookやTwitter、Instagramなどがあります。特に若者世代はSNSの利用率が高いので、SNSで店舗の情報を発信することはとても重要なマーケティング方法だとされています。お店のアカウントをフォローしてくれている人=お店に興味を持ってくれている人なので、集客につながるピンポイントな情報をリアルタイムで発信できるのも魅力の一つです。それぞれのSNSの特徴は、以下のようになっています。
X(エックス)の利用者は20代が圧倒的に多いです。そのため20代~30代までをターゲットにしたい場合に有効なSNSといえます。また、Twitterではリアルタイム性やリツイートによる拡散性が大きいので、キャンペーンを手軽に行いたい企業や顧客とのコミュニケーションをとってファンを増やしたいお店におすすめです。
Facebookの利用者は30代~40代と他のSNSに比べて年齢層が高めです。また、日本ではそこまで利用率は高くありませんが、世界で見ると圧倒的なシェアを誇っているので、外国の方や年齢層高めに向けたマーケティングに効果的です。
Instagramの利用者は20代~30代の女性が特に多いです。男女非にすると男性:女性=4:6ほどになります。またインスタ映えといった言葉の通り、美しくオシャレな写真や動画の人気が高いため、若い女性をターゲットにしたい方や、おしゃれな料理などを取り扱っているお店におすすめです。
LINEは幅広い世代に利用されており、ユーザーとの1対1のクローズドなコミュニケーションが可能です。1対1で個人向けのマーケティングを行いたいお店におすすめです。
スマートフォンで飲食店を検索する際『松戸市 ラーメン』のように地名+業態で検索すると、とMAPとあわせて上位3件の情報が画面のトップにでてきます。このサービスをGoogleマイビジネスといいます。Googleマイビジネスを利用すれば、Googlemap上にも店舗情報が反映されるようになるため、お店の場所と名前を多くの人に知ってもらうことが可能になるため、絶対に活用したい方法です。
SNSはアカウントを持っている人に対象が限定されますが、メルマガであればメールアドレスさえ持っていれば登録ができるため、より幅広い層に情報発信することが可能です。メールマガジンサービスを選ぶ際は、登録時のユーザーの手間を省いた『空メール登録機能』、収集したメールアドレスをエクセルに落とし込める『データベース構築機能』、携帯メールに届けられる『携帯メール機能』が最低限備わったサービスを選ぶことをおすすめします。
内装工事が始まると、近所の人たちは『何ができるんだろう』と気になり始めると思います。そのため『◯月◯日 ~~店がグランドオープン!』などの情報を掲示しておくと、開店までのワクワク感を高めることができるでしょう。貼り紙に掲載する内容は、オープン日、業態、店名、お店がウリにしているポイントなどを記載してください。営業時間やオープンセールなどの追加情報を決まり次第更新していくようにすると、さらに期待感を煽ることができます。
店舗の前や近隣駅前など人の集まる場所でチラシ配りをしてみましょう。配布の際は、PRも兼ねて大きな声で『◯月◯日 ~~店グランドオープンです』と言いながら、店舗のセールスポイントをアピールするのも良いですね。
住宅街にある場合などはポスティングが効果的です。ポスティングには『自分たちで配る』または『ポスティング業者に依頼する』の2種類の方法がありますが、費用と相談のうえ自分のお店に合う方法を選んでください。
新聞折込みや、地域に根付いたタウン誌やフリーペーパーに広告を掲載するなどの方法も有効です。新聞折込みの場合は、お店がある地域の新聞配達所にまずは相談してみましょう。折込み可能となれば、あとは納品日までにチラシを納品し料金を支払うのみで、あとは新聞社が対応してくれます。またタウン誌への広告掲載も費用はかかりますが、一般紙などと比べ安価におさえることができます。
プレスリリースとは『企業や組織が報道機関などのメディアに向けて行う、情報の提供や告知、発表』のことです。日ごろ私たちがメディアで目にする企業やサービス、商品についての情報の多くはプレスリリースが情報元となっています。プレスリリースの主な配信方法としては
などがあります。プレスリリースの基本的な書き方は、以下の通りです。
タイトルはプレスリリースの命ともいえる重要な部分です。約25~30文字の間で、メディア関係者の目を引くタイトルをつけましょう。
リード文はプレスリリース全体の要約のような部分なので、リード分を読むだけで大体の内容が分かるように書きましょう。
本文はリード文と違い、商品開発の背景や詳しい内容などある程度細かく自由に書いて下さい。
プレスリリースの最後には必ず、社名、住所、電話番号、メールアドレス、担当者の名前といった内容を記載するようにしましょう。
いかがでしたか。飲食店の集客や宣伝の方法はたくさんあります。今回紹介した全ての方法を行うことは難しいですが、費用や時間が許すのであればなるべく多くの方法に取り組んで、お店の認知度をあげていきましょう。