閑散期ってなに?業界別の閑散期も紹介

閑散(かんさん)という言葉の意味は下記のようになります。

  • ・ひっそりと静まりかえっていること。また、そのさま。
  • ・仕事がなくて暇なこと。また、そのさま。
  • ・売買・取引などが少ないこと。また、そのさま。

閑散期(かんさんき)とは、業務や経済活動、観光地などで人や物の動きが少なく、需要が低下する時期や期間のことを指します。

来客や注文が少なく、比較的業務が暇になる時期のことです。これは業種や分野によって異なるタイミングで訪れることがあります。これはさまざまな業界でみれらる現象であり、閑散期の逆として繁忙期があります。

業界別の閑散期を知ろう

どのような現場でも閑散期があるといえます。特に多くの業界で2月は消費が伸びにくい時期とされています。業界別の閑散期はどうなっているのでしょうか?

飲食業

飲食店はジャンルによって閑散期にバラつきがあるといえますが、一般的には、2月、8月が閑散期といわれています。年末年始は忘年会などがおこなわれ、クリスマスといったイベントもあり繁忙期となりますが、それらが過ぎると外食を控える傾向があります。

また飲食店は気候や天候などの影響を受けやすいため、特に寒い2月は厳しい時期となります。時間帯でいうとランチを過ぎた、平日の午後に閑散となります。

アパレル

アパレル業界では一般的に季節ごとのセール期間や、クリスマス、初売り、バレンタインなどのイベント時が繁忙期であり、それらを過ぎると閑散期に入ります。

繁忙期と閑散期のスパンが短くやってくるといえるでしょう。特に12月~2月、6月~8月が主な閑散期といえます。イベントの後は買い物を控えがちになるため、売り上げが落ち込みやすくなります。売上や来客数が減少し、通常より業務が落ち着いている状態になります。

小売り・製造

小売り業では年末年始やセール期間後の2月や8月が閑散期とされ、それに伴い製造業では少し前の1月~5月くらいの期間となっています。

特にクリスマスや年末商戦の控える12月は、小売業にとって一年のうちで最も繁忙期となります。つまり製造業はもその前の11月に忙しさのピークがやってくることになります。

観光地・旅行

旅行代理店や宿泊施設など旅行業界では春休みや夏休み、ゴールデンウィーク、年末年始などの長期休暇の時期には、旅行に出かける人が集中するため繁忙期となります。

一方で温泉地では夏場、リゾート地では冬などのオフシーズンが閑散期となり、観光地によって時期が変わる場合があります。

しかしながら長期の休みがない1月、2月、4月、6月は閑散期といえるでしょう。観光客が少なくなるため、宿泊施設や観光施設が空いているといった傾向があります。旅行業界では、このような時期をオフシーズンといった呼び方をします。

不動産

多くの業界で2月に閑散期が訪れる中、不動産業界の場合、12月~3月が繁忙期となります。この時期は、入学や就職、転勤などのために引っ越しが増えるからです。

それらを理解している人たちは3月~4月の引っ越し本番に合わせて、12月ごろから動き始めるようです。つまり、不動産業界の閑散期は、基本的に繁忙期以外、全ての時期となり、特に4月~11月にかけては、一般にどの不動産会社も暇になるため、繁忙期に向けた準備期間になります。

交通機関

交通業界では、常に一定の需要があります。しかし春休みやゴールデンウィーク、夏休み、年末年始など長期の休暇にあたり、転居や行楽などで人の移動が重なる時期は繁忙期となりやすい傾向があります。

一方閑散期は、2月、6月、9月、11月あたりとなります。2月は寒さによる影響が考えられ、6月は梅雨時期となり、移動を控えがちとなります。9月は夏休みが終わり新学期が始まることで生活が通常運転に戻ることが原因となっているのかもしれません。

また1週間でみると、月~木曜日、1日でみると早朝や深夜の時間に落ち着いた状態となり、交通業界ではオフピークといいます。

教育・学校

入学や進級がある4月や試験前の6月、10月、12月、2月など、定期的な閑散期がみられます。教育・学校での閑散期とは、一般的なものとは別の意味となり、授業が進まない時期や学校のイベントが少ない時期のことを指します。

閑散期の考え方

閑散期という言葉に対し、なんとなくネガティブなイメージを持ちやすいかもしれません。しかし、サービスをお得に受けることができるチャンスという見方もできます。

それぞれの業界では、それらの閑散期をプロモーションやキャンペーンなどでアピールすることもおこなわれています。

また繁忙期に向けての準備期間やスタッフの長期休暇などを計画的に配置したりすることもあるようです。閑散期の活用方法として、業務改善や人員の調整、新しいサービスの開発期間に充てるなどの戦略考えることもできるでしょう。

まとめ

閑散期は、顧客や利用者が少ない時期、取引量の少ない期間ということです。つまり売り上げが少なくなる傾向となりますが、繁忙期との対比で計画的なリソース配分をおこなうことで、閑散期をうまく活用することができます。閑散期を悲観することなく、その時期にしかできないことをアピールして繁忙期に備えましょう。


お店の開業、一番悩むのはお金のこと

厨房屋では銀行出身の財務コンサルタントが事業計画作成を無料でサポート!
これから開業をお考えの方はまずはご相談ください。


無料融資相談はこちら


厨房屋の店舗内装工事

厨房屋の店舗内装施工事例

 

繁盛デザイン公式サイト

厨房機器の販売・リースなら厨房ベース

厨房機器の販売・リースなら厨房ベース

 

厨房ベース公式サイト