飲食店を開業するためにはさまざまな問題を乗り越えなければなりません。
その人によって問題はさまざまですが、年齢によって抱えている問題は大きく違います。
年齢別の飲食店開業のポイントや、必要な初期費用、調達方法を解説します。
年代別の飲食店開業のポイントを解説します。
自身の年代や問題に応じて適切な対応を考えましょう。
20代での開業には資金不足と経験不足が問題になります。
資金不足は融資を受けることで解消を目指しましょう。
経験不足はお客様からの信頼にも影響します。
経験を自分の別のアピールポイントや飲食店のコンセプトでカバーできるようにしてください。
若手ならではの、お客様に寄り添った柔軟な対応ができるのも20代での開業の強みとなります。
30代では結婚、出産を経験している方が多く、育児と両立できるかが問題になります。
夫婦間でよく話し合い、どちらかの負担が大きくなりすぎないようにしましょう。
また、子どもの将来のことを考えて貯蓄をしていくことも大切です。
40代になると貯蓄や経験もある程度あり、業者やお客様からの信頼を得やすいというメリットがあります。
ですが子どもが成長すると大学進学などの費用を考えなければなりません。
現在の仕事をリタイアして開業することに家族から反対される可能性もあるため、説得するための準備も必要です。
50代以降になると貯蓄にも余裕が生まれ、これまでの経験を活かした開業ができます。
ですが体力面の問題や両親の介護の問題などがあります。介護はどうするか、施設に入れる費用は用意できるかなどを考えましょう。
50代以上になると思考の柔軟性が失われ、臨機応変な対応がしにくくなります。時代に応じた経営を続けるためのアンテナを張り続けることを忘れないようにしましょう。
開業時の初期費用の相場を解説します。
物件取得、設備導入、経営安定といった3つのポイントから見てみましょう。
物件取得のためには敷金、礼金、保証金、さらに仲介手数料が必要です。
立地や広さによって大きく変動しますが、家賃が20万円の物件を取得する場合は事前に260万円から300万円程度の資金が必要です。
厨房機器や内装、外装を導入するための費用です。
居抜き物件を利用する場合は比較的安価で済みますが、それでも必要な設備は数十万円から300万円程度用意しておきましょう。
飲食店の売り上げが安定するまでも、仕入れや家賃、人件費などの出費は続きます。
その分を賄えるだけの資金が必要です。
一か月の出費を計算し、最低でも半年は売り上げが安定しなくてもやりくりできるようにしましょう。
飲食店の開業にはトータルで600万円から900万円以上の初期費用が必要です。
自己資金が多ければ多いほど余裕のあるスタートを切れます。
まだ若く貯蓄が充分にない場合は融資を受けるという選択肢もあります。
その他年代別や家庭環境、周辺の環境によって変わる問題を一つひとつ解決しながら飲食店開業を目指しましょう。