バーは、アルコール飲料を提供する飲食店です。アルコールを提供することがメインである場所としての役割が強く、特にアルコール度数の高い本格的なお酒をベースにしたカクテルを提供することが多いのが特徴です。
カウンターが設置されており、そのカウンターをはさんでバーテンダーからお酒を提供してもらうことになります。
バーでは固定客も多くみられ、好みの酒のボトルキープがおこなわれることもあります。バーテンダーによるカクテル作りの技術や、お酒に関する知識を学ぶ場としても機能します。特にカクテルバーやワインバーでは、飲み物の奥深い世界を楽しむことができます。
主にビールやワイン、カクテル、ウィスキーなどのアルコール飲料の提供となりますが、ソフトドリンクやノンアルコールカクテルが用意されている場合もあります。
カウンター席があり、バーテンダーが直接お客さまに飲み物を提供します。カウンター越しに会話を楽しむことも多くみられます。
照明やインテリアに工夫が凝らされ、ゆったりとお酒を楽しむことができるようなリラックスできる雰囲気を提供します。音楽が流れていることも多く、特定のテーマやスタイルを持つバーもあります。
お酒に合うような軽食やおつまみを提供することが一般的です。場合によっては本格的な料理を提供するバーもあります。
友人や同僚と集まる場所として、また新しい人々と出会う社交の場として利用されます。
旧来のバーのスタイルでお酒を楽しめるオーセンティックバーやショットバーの人気は根強い傾向にあります。一般的なバーのイメージといえば、このようなバーを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
一方で近年よく見られるのは、個性のあるコンセプトのバーの存在です。ただお酒を楽しむだけではなく、趣味や嗜好を楽しむバーが増加しています。
個々のお酒に特化したワインバーや日本酒バー、音楽を楽しむジャズバー、カラオケバー、アミューズメント系といわれるダーツバーなどもそのひとつといえます。
昔ながらのバーと比較すると、バー初心者でも比較的カジュアルな雰囲気で入りやすいといったメリットがあるようです。年代によってお酒を飲む場の変化があるのかもしれません。
バーにはさまざまな種類があり、そのコンセプトも多様化しています。
コンセプトを明確にすることでよりリピーターを獲得しやすくなり、売り上げアップ、経営の安定につなげられます。
バーの種類について、さらにコンセプトの考え方について見ていきましょう。
バーにはさまざまな種類があります。何を提供するか、どんな内装にしたいか、店舗の立地などから開業するのに適したバーの種類を考えましょう。
オーセッティングバーはホテルの高層階などにもあるような格式高い印象のバーです。
ドレスコードを設定しているバーもあります。
気軽にお酒やお喋りを楽しむというよりは、ゆったりと大人の時間を楽しむための空間を提供することが大切です。
バーの中でも比較的カジュアルなのがショットバーです。
一杯ごとに注文していくスタイルで、決済方法は一杯ごとのタイプと最後にまとめて支払うタイプがあります。
立ち飲みスタイルのバーです。
回転率が高く気軽にお酒を楽しめるというメリットがあります。
ショットバーよりもさらにカジュアルなバーにしたい方におすすめです。
食事メニューにも力を入れたい場合はダイニングバーが最適です。
カウンターだけでなくテーブル席もあり、しっかりと厨房スペースを確保した上で提供する料理にもこだわります。
料理をメインに楽しむ客も多く、幅広い層をターゲットにできます。
一つのジャンルに特化したバーや、ゲームや趣味の時間を楽しめるバー、映画や小説などにインスパイアされたコンセプトを持つバーなども近年は人気です。
ターゲット層は絞られますが、その分とことんこだわりを持って利用者に楽しんでもらえます。
主にビールやエールを提供するバーで、カジュアルで居心地の良い雰囲気が特徴といえます。イギリス発祥で、誰でも気軽に立ち寄り、お酒や会話を楽しみ、その空間を楽しむといった過ごし方が一般的のようです。
ワインを専門に提供するバーです。ワインの試飲やワインに合う軽食を楽しむことができます。
大型のテレビでスポーツイベントを放映し、それらを観戦しながらその場にいる人たちとお酒を楽しむバーです。主なアルコールはビールやカクテルとなっており、大きな大会などがあると、多くの人が集まる場所といえます。
お酒と共にカラオケを楽しめるバーです。オープンスペースや個室で、人の歌を聞いたり、自分が歌ったりして楽しむことができます。
バーのコンセプトは、その後のバーの売り上げにもつながる大切なポイントです。
どのようにコンセプトを決めればいいのかを考えていきましょう。
まずはターゲット層を決めます。
年齢、性別、趣味、単価などを絞ることでバーの種類やコンセプトを決めやすくなります。
ターゲット層はできるだけ明確なものにすることが大切です。
提供するお酒にこだわる、料理にこだわるなど、メニューのどの部分にこだわるのかを考えましょう。
近年はスイーツ、パフェにこだわるバー、映画のタイトルがついたオリジナルカクテルを提供するバーなど、従来の一般的なバーとは違うコンセプトが話題となることも多いです。
ビジネス街なら会社帰りのサラリーマンをターゲットに、若者が集まる街なら若者向けのユニークなコンセプトを、同じようなバーが多いならついでに立ち寄れるような気軽なバーにするなど、立地からコンセプトを考えることもおすすめです。
バーを開業する物件を探す際は、その場所をよく利用する層のことも考えて選ぶようにしてください。
バーのコンセプトの考え方を解説しました。明確なコンセプトがあればあるほど、経営方針を考えやすくなります。
コンセプトは自身で決定するだけでは伝わりにくいことも多いです。
SNSや広告などを駆使して、コンセプトやバーの情報を発信していくことも大切です。