居酒屋は飲食店の中でも比較的参入しやすいです。
利益が出やすい、特別な厨房機器が必要ないなどのメリットがありますが、実際に開業するまでが簡単というわけではありません。
オープンまでの流れを確認し、居酒屋開業に必要な手続きや資格、さらに居酒屋開業を成功させるポイントをチェックしましょう。
居酒屋を開業するためにはまずコンセプトを決めなければなりません。
どんな場所でどんな人をターゲットにし、どんなメニューを提供するのかなどを細かく決めていきましょう。
飲食店開業に役立つセミナーを受講したり、計画書を作成し、具体的な開業プランを立てていきます。
さらに物件を選びます。ターゲットやコンセプト、予算に応じた物件をじっくり選びましょう。
物件を選び、最適な厨房機器や家具を導入したら、飲食店開業に必要な資格、手続きを進めます。
補助金や助成金を申請する場合はこの段階で申請することが多いです。
内装工事やメニューの決定、人材の確保などを進め、プレオープン、最終的にオープンという流れが一般的です。
居酒屋を開業するために必要な手続き、資格について紹介します。
飲食店を開業する際には食品衛生責任者が必要です。
各自治体の保健所で講習を受け、テストに合格しなければなりません。
30人以上収容できる規模の居酒屋を開業する際は防災管理者が必要です。
消防署の講習を受けますが、店舗の規模によって受講時間が違うので注意しましょう。
保健所に提出しなければならない飲食店営業許可。細かい条件をクリアする必要があります。
自治体によって基準や申請の料金が違うので注意しましょう。
0時以降にアルコールを提供する居酒屋は深夜酒類提供飲食店営業開始届出書を申請しなければなりません。
飲食店開業初心者には難しい書類を作成しなければなりませんので、専門家にサポートしてもらう必要があります。
居酒屋の開業を成功させるためには、コンセプトを明確にする、ランニングコストを抑えるなどのポイントがあります。
それぞれについて詳しく紹介します。
居酒屋はコンセプトを明確にすることで他店と差別化でき、成功につながります。
ある料理に焦点を絞る、低価格なメニューを豊富にする、ターゲット層を絞る、内装や制服にこだわるなどがあります。
コンセプトを明確にすれば口コミでも居酒屋のことが広まりやすく、広告費も削減できます。
居酒屋は利益率が高いですが、ランニングコストを抑えることもあらかじめ考えておきましょう。
人気エリアや駅から近いエリア、学生街などは家賃が高く、経営を圧迫する可能性があります。
反対に高級店を演出したい場合は郊外の方が人気になる可能性も高いです。
居酒屋開業までの流れについて、また居酒屋開業に必要な資格、手続きを紹介しました。
居酒屋は開業しやすいと言われていますが、飲食店開業に必要な資格はきちんと取得しておかなければなりません。
その居酒屋にしかない魅力的なコンセプトやメニューなどを考案して、開業後も居酒屋を長く続けられるようにじっくり考えていきましょう。