カフェを開業するためには、資金調達や物件の準備、内装工事に加えて各種届け出・申請などを順番にこなしていく必要があります。
ただ、何度か飲食店を開業した経験のある人でないと、どのような手続きが必要なのかをいまひとつ理解できていない場合もあるでしょう。
そこで今回は、必要な手続きを忘れることなく進められるように、カフェの開業準備に必要な手続きのチェックポイントをご紹介します。
カフェを開業する場合、
といった許可申請が必要です。
食品衛生協会主催の講習を受講すれば、誰でも取得できます。食中毒などを予防するための資格で、飲食店を経営する場合、必ず食品衛生責任者を1人以上配置する必要があります。
調理の技術や食品の取り扱いに関して、一定以上の技術と知識を持っていることを証明する資格です。
必須の資格ではありませんが、お客さまの信頼を得るという意味では、調理師免許を持ったスタッフを雇うに越したことはありません。
飲食店の営業許可は、最寄りの保健所で取得します。営業許可が下りるまで、内装工事が終わっていても開業することはできません。許可の発行まで1週間少々かかるので、必要書類をそろえて早めに申請しましょう。
カフェ・バーとして深夜0時以降にお酒を提供する場合、最寄りの警察署に届け出を提出する必要があります。届け出なしで深夜営業すると、違法営業で摘発されてしまうので、忘れずに手続きしましょう。
法人ではなく個人事業主としてカフェを開業する人は、飲食業のオーナーとして税務署に開業届を提出するのがおすすめです。開業届を出していれば、税制面の優遇措置を受けられる青色申告も利用できます。
開業するカフェの規模や営業時間などによって差は出ますが、一般的なカフェの開業には以下の設備や備品が必要です。
必要に応じて中古品を購入したり、リースしたりして、開業資金を抑えましょう。
カフェを開業するまでの一般的な流れは、以下のとおりです。
まずは開業したいカフェのコンセプトを決めて融資を受け、予算を確定させてから内装業者を探しましょう。
備品の発注やアルバイトの応募は、早すぎると負担になってしまうため、内装工事の進捗を確認しながら手をつけることをおすすめします。
カフェの開業には、非常に多くの手続きや準備が必要です。必要な許可申請を忘れたり、逆に早く備品の発注をしたりすると、開業までのスケジュールが乱れてしまいます。
お金や時間の無駄をなくすため、カフェの開業に必要な作業をチェックポイントとして一覧にまとめ、抜け漏れがないように開業準備を進めましょう。