飲食店を開業するには、飲食店の種類や規模などによっても変動しますが600万円から1000万円以上の初期費用が必要です。
これらの資金を賄うために役立つのが融資です。
融資にはどんな種類があるのか、どのような流れで融資を受けられるのかについて見ていきましょう。
飲食店の開業における融資にはいくつかの方法があります。
それぞれどのような特徴があるのかを紹介します。
金利が安い、無担保、無保証で借りられる、税理士に相談できるといったメリットが多く、飲食店開業の際にまず考えたいのが日本政策金融公庫からの融資です。
その分審査が厳しく、飲食店開業に向けての熱意だけでなく明確な事業計画などを用意する必要があります。
地方銀行や信用金庫からの融資を受ける方法もあります。
日本政策金融公庫の融資よりも比較的受けやすいですが、融資が降りるまでに時間がかかり、物件取得や内装工事などの費用は自力で賄う必要があります。
家族や親族などの血縁、さらに信頼関係のある知人、友人、ビジネスパートナーからお金を借りるという方法です。
利子や返済期間がないというメリットがありますが、その分信頼が必要になります。
返済が遅れたり返済できなくなるとこれまでの関係を修復するのが難しくなります。
きちんと書類を作成し、いくら借りた、いつまでに返す、利子をいくらつけるといった項目を明確にしてください。
日本政策金融公庫の融資が下りるまでの流れを紹介します。
必要書類を作成し融資を申し込みます。
準備には1週間程度の期間を用意しましょう。
書類の提出後、面談の日程が決まります。
面談では飲食店開業にかける思いや事業計画の説明などを求められます。
書類に不備がある場合、不足した情報がある場合は面談の際に追加で書類を用意しなければなりません。
書類に不備がなく面談で融資をしてもいいと判断された場合は、融資の契約書が送られてきます。
その後書類を記入して、確認されてから3日程度で融資が下ります。
融資は申し込んですぐに受けられるものではないので、余裕をもって準備を進めることが大切です。
さらに、融資を受ける金額の3分の1から2分の1程度の自己資金があるとより面談に受かりやすくなります。
税金や水道代、電気代などを滞納している、消費者金融からの借り入れがある場合は清算してから申し込まなければ信頼度が落ちてしまいます。
日本政策金融公庫などメジャーどころの融資が下りなかった際にどの融資を受けるかの候補もいくつか用意しておくといいでしょう。
飲食店開業のための融資について紹介しました。
借り入れ先にはさまざまな種類がありますが、これまでの自身の行動や経験、貯蓄なども踏まえて適切な方法を選ぶ必要があります。
融資は誰でも受けられるというものではなく、厳しい審査に合格しなければなりません。
事前にしっかり準備をしてスムーズに融資を受けられるようにしましょう。