2021年4月6日、王道家グループ「家系ラーメン王道 いしい」の店主、石井陽介さんが新たに3号店目をオープン予定です!
場所は千葉市にある本店と五井にある2号店の丁度真ん中の市原市五所になります。
コロナの影響でインタビューは暫くおやすみさせて頂いてましたが3店舗共に内装工事から厨房機器に至るまですべて厨房屋を信頼し選び続けて頂いているラーメンいしいさんの3号店が近日オープンすると聞き家系大好き王道家大好きのあたしが行かず誰が行くんだ!というわけで久々のインタビューに行ってきました。驚きと美味しさと優しさ増々の濃いめ多めな内容となっております!
なんと今回の店舗は「家系」ではなく「竹岡式」という勝浦タンタンメン、アリアンラーメンと並び千葉の3大ラーメンと言われるご当地ラーメンでの勝負です!千葉に馴染みの無い方は初めて耳にする人も多いのではないでしょうか。竹岡式ラーメンとは、千葉県富津市竹岡に所在するラーメン店「梅乃家」さんが発祥のラーメンで「醤油ダレにお湯を入れた肉の旨みの詰まっている真っ黒なスープ」や「乾麺」が特徴的で、具には角切りの玉ねぎを入れたものが一般的なラーメンです。竹岡ラーメンの特徴はその独特の作り方にありスープは醤油ダレに麺茹でに使用したお湯(または何も入れず沸かした湯)を入れのばします。ラーメンいしいさんではこの割り下もただのお湯では無く一工夫あるそうです。
家系ラーメンとは味も作り方も全く違った竹岡式ラーメン。大丈夫なの?と不安に思う人もいると思いますが大丈夫なんです!石井さんは王道家での修行は一年半と短いですがそれは10年以上もラーメン業界にいたベテランだから出来た事。竹岡式も王道家で修行する前に習得していたんです。ラーメンいしい名物の餃子も1号店創業当初は業者から仕入れていましたが今は店舗で一つ一つ手作りなんだとか。勿論3号店でも手作り餃子は販売するそうです。さらには今回オープンするにあたり、周辺のラーメン店を偵察がてら食べ歩きまくったんだとか。。なんとも研究熱心です。納得出来ない味のものは出さない石井さん。今回もこだわりにこだわりすぎてオープンが伸びるかも、、なんて言ってましたがなんとかオープンに間に合わせるよう頑張りますとインタビューの間も開店前準備に精を出していました。
今回インタビューに回答いただいた市原店の店長さんは髙澤真紀さん。なんと女性の方なんです。大丈夫なの?と不安に思う人もいると思いますが大丈夫なんです!髙澤さんは1号店のオープン当初から働いていて2号店を任されるまでに上り詰めた実力の持ち主。大量にガラを使い大きな寸胴鍋でスープのだしを取る家系ラーメンは男性でも相当な体力が要ります。ですが竹岡式ならその作業は有りません。竹岡式の3号店は最初から髙澤さんに任せる事を前提に作られたお店だったのです。インタビューの事も全く石井さんから知らされていなかった髙澤さんですが石井さんじゃないとわからないかな?と思う様な店舗の事や内装の事も詳細まで詳しく話していただけました。お互い信頼し、ただ任せる、任されるでは無く石井さんと髙澤さん2人で細部まで話し合い3号店を作り上げた事が話していく中で感じ取れました。
ラーメン屋の店主といえばほとんどの人が男性を想像するでしょう。『女性だから出来ないだろうとか他の従業員に快く思われなかったりはしなかったんですか?』と酷な質問にも『社長が「女性だから出来ない」じゃなくて「女性ならでは」を活かしてくれる人なんですよ。会社内で女性だからとバカにされた事もないですね。むしろうちは接客や表に出る仕事は女性の方が多いくらいです。』と気持ちいいくらいにはっきりと答えてくれました。
見て下さい、この内装!ラーメン店とは思えない程おしゃれですよね。女性の店長さんにもピッタリです。フローリングの床に壁紙は白を基調に木目調のアクセント。椅子も王道家グループ定番の赤を使用しているのに背もたれを付け脚の高さを低くし素材を木材にする事で女性にも座りやすく見た目も可愛らしく。下にはバックを入れられる荷物置き付きです。席の間隔も横も後ろも広くとっています。低めのテーブルや椅子は女性はもちろんの事、子供や年配の方にもありがたい仕様ですね。また、車椅子のままでもそのまま入れる様考慮しているそうです。従業員も小柄な女性が多いのでテーブルが低いとラーメンの受け渡しも楽になりますね。駐車場も店舗前だけでなく同じ敷地内にあるジョイフル本田さんのご厚意で一部使用可能となっておりたっぷり広々お使いいただけます。お洒落な内装も飲食店だけではなく美容室やネイルサロンの内装も手掛ける厨房屋だから理想の店舗作りをお手伝いする事が出来ました。
更には厨房がオープンキッチンでは無いので女性が気になる臭いも付きづらいですね。オープンキッチンじゃないとラーメン食べた気しないよ!っていう男性陣の皆様も安心して下さい。ガラス張りになっているのできちんと厨房内は確認出来ますよ。こちらはお客さんとのコミュニケーションを大事にする石井さんが一番こだわった点。椅子のカラー等も全て石井さん自ら髙澤さんと相談しつつ選んでくれたそうです。
客席にも自ら座って隣との間隔や食べやすさを実践。来ていただけるお客様を第一に。働いてくれている従業員にも仕事をしやすく。そんな店舗が出来上がりました。お客様の事を考えて、考えすぎてしまった結果、自分たちのバックヤードを作るスペースが足りなくなってしまったそうです。。4店舗目には是非広いバックヤードを(笑)
石井さんの事を髙澤さんに聞いてみると『信頼しています。接客もラーメン作りも基礎から細かく丁寧に教えてくれてうまく期待をかけてくれて引き際もうまいんですよ。最初のうちはずっと付いててくれて出来るようになったなと思ったらスーッといなくなってて。人材の育成とか教え方がうまい。感情的に怒られた事は一度も無いですね。甘いだけでは無くだめな事はきちんと叱咤してくれます。アメとムチがうまい人ですね』『とにかくお客さん想いの人でネットの口コミとか顔が見えないからこそ言える事も有る。って毎日目を通してマイナスな書き込みも改善しようと陰ながら努力する様な人です。従業員の事も身内や知り合いが多い事もありますがどうしたら一人一人稼がせてあげられるか。どんな道を作ってあげられるか考えてくれてます。そんな石井社長の背中を皆見て、追いかけているので自然と店舗を任せられるような人材が育っていきます。厨房屋さんに毎回お願いするのも任せておけば大丈夫という安心感と信頼関係が有ってこそ。とにかくお客様にしても従業員にしても信頼関係をとても大事にする人なんです。』3号店の営業時間は11時から20時半。最初通しで一人で店舗を見る事になる髙澤さんの子育てを考慮しての事。従業員の家族の事も自分の家族と同様に考えてくれている様です。インタビュー中も開店前作業で忙しい中、お茶を出してくれて『二人共休憩してね』と気を使って頂きました。思いの外、石井さんとうちの厨房屋の社長が従業員想いな所等が似ていて髙澤さんと二人で話が盛り上がりインタビューが長引いてしまったのもありますが(笑)忙しい中お邪魔したのに長居してしまい申し訳ございませんでしたm(__)m
まだオープン前にインタビューにお邪魔したのでラーメンは食べられず。。でも食べたい!髙澤さんと家系大好き女子あるある話(周りに家系好き女子がいないから一緒に食べに行く友達がいない~等など)で盛り上がったから尚更食べたい!。。て事で帰りがけに本店の王道いしい1号店にお邪魔させていただきました!
お店に行くなり従業員のお姉様が『厨房屋さんですか?』と一番角のお客さんの少ない席に通してくださりトッピングもサービスしてくれました。石井さんがわざわざ店舗に電話をし、これから行くことを伝えてくれていたみたいです。これが噂のアメですね。。王道いしいの店長の吉田さんも挨拶をしに来てくれました。ありがとうございます。
肝心のラーメンですが最初は少し優しいお味かな?と思いましたが食べすすめるとコクとパンチがちゃんときいててライスも進む!10年以上王道家を食べていますが味も見た目も引けを取らない美味しさでした!チャーシューもスモークの香りがちゃんとして更には柔らかくて大きいのに噛み切れる!これまたご飯が進みました。美味しいものがこうして広がっていくってとても素敵です。自分の味を惜しみなく伝承させる王道家グループ代表の清水さんから始まりそこから独立した石井さん達がまた更に伝承し広げてを繰り返し各地に本物が伝わっていく。厨房家も少しでもそのお手伝いが出来ればと思います。
店名 | ラーメンいしい 市原店 |
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住所 | ラーメンいしい 市原店 千葉県市原市五所1750-10 営業時間:11:00~20:30 |
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