JR常磐線「東海駅」すぐの甘い香りに誘われる洋菓子店「パティスリーエトワール」のオーナー様にお会いしてきました。
オーナー様は10代からパティシエの世界に飛び込み、30年もの経験を武器にオープンしました。これまでに「育ててきた味」を多くの方に伝えたいという強い意志を感じました。お話しを聞く中で印象的だった「他の人が嫌がる仕事も率先してやってきた事で、今やっている事にも自信が持てている」との言葉には私も考えされました。そちらもインタビューの中で紹介していますので、ご覧ください。
私は専門学校卒業後、19歳からパティシエとして30年程やってきましたが、始めた頃から「独立」を目標に仕事にも取り組んできました。都内や地方で数店舗を経験し、有名ホテルからのお誘いなどもありましたが、技術はもちろん、独立の考えは変わりませんでした。そのうち、いずれ「地元で独立」という思いが強くなり、自信もついたタイミングとも重なり、開業へのスタートを切りました。
物件を選ぶうえで、まず感じたのは古い建物が多く、自分のイメージとはかけ離れていた事です。駅の反対側には、昔からある競合店がいくつかありますが、私のお店側は目立つ競合店といったら、イオンに入っているチェーン店位だし、新しく開発されたエリアでもあるので、比較的きれいな物件で1階店舗のこちらと縁がありました。少し時間は掛かりましたが、妥協しなくて良かったなと思っています。欲を出したりしがちですけど、立地はとても重要なので。
インターネットで調べていたら、厨房機器を扱う会社がいくつか出たので、問い合わせてみました。その中でも動きが早く、出来上がるまでの期間も早められる事が分かり、これらのやり取りなどを総合的に判断して厨房屋さんにお願いしました。他では施工までに3ヵ月掛かると言われたり、地域的な問題で難しいとの回答がありましたが、そこがクリアになったのが大きな要因でしたね。中でも厨房を広めに使いたい希望に対しても十分に応えてもらえたので窮屈にならず、余裕を持って作業も出来る形になったなと感じています。
そうですね。例えば大雪が降った時に今日は厳しいかなと思っていたら、なぜか来店が多く商品が完売したり…意外と男性客も多くシュークリームやショートケーキなどが人気だったり…と今までになかった経験が面白いなと感じます。バレンタインも好評だったので、多くのイベント時でご利用頂けるように色々と試しながら商品作りにも励みたいと思います。
最初にも言いましたが、基本的な技術はもちろんの事、他の人が敬遠しがちな細かい作業などは率先してやるべきだと思います。また、開業時から経営だけをやる人は少ないでしょうから、全部を自分がやっていく事になるので、仕事だけでなく人間関係なども含めて、苦手意識を持たないような心構えが後々に役立つと思いますので、どんな事に対しても興味を持って、自分の将来の為だと思いながら、頑張って欲しいと思っています。
今はクチコミを中心に評判が広まっていますが、まだまだ地域に浸透するには、やるべき事が沢山あるとおっしゃっていました。また、一年を通してイベントや季節に合わせた商品開発にも力を入れており、人気のモンブランには「岩間の栗」を使うなど、見えない部分での工夫も感じられました。そんなオーナー様の「より多くの人に」との思いが伝わる事を、切に願っております。
店名 | パティスリーエトワール |
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住所 | 〒319-1118 茨城県東海村舟石川駅東2-4-5 |
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