駄菓子屋は儲かる?開業の流れと経営の実情

古くから日本でなじみの深い駄菓子屋、近年は減少傾向にあります。そのような中で開業し経営を続けていくことは可能なのでしょうか。成功のコツなどもまとめました。

駄菓子(だがし)とは

日本で昔から親しまれている、手軽で安価なお菓子の総称です。駄菓子は主に子供を対象とし、価格が非常に安く、数十円から百円程度で購入できることが特徴です。駄菓子の種類は非常に豊富で、伝統的なものから現代風のものまで多岐にわたります。

ラムネ小さな瓶や袋に入った炭酸の効いた砂糖菓子でカラフルな色やさまざまな形があり人気の駄菓子です。
グミ近年特に人気のあります。果物の味やコーラの味、ソーダの味などで噛み応えのある柔らかいお菓子です。
せんべい米を原料とした薄く焼いたお菓子で甘いものから塩味のものまでさまざまです。
あめ多くの場合、フルーツやミルクの味がする硬いキャンディですが、ソフトキャンディといったキャラメルのようなものもあります。
チョコレート駄菓子屋のチョコレートといえば、小さく包装されたチョコレート菓子が一般的です。
うまい棒コーンスナックで、いろんな味があります。
ヨーグルト風味のお菓子プラスチックの容器に入った酸味のあるクリーム状のお菓子で、木のできたヘラなどを使って食べます。

駄菓子は、子供たちが少額のお金で手軽に楽しめるお菓子として、日本の文化に深く根付いています。また、ノスタルジックな要素があるため、大人にも人気があります。

駄菓子屋とは

駄菓子屋は、上記の駄菓子や日本の伝統的なお菓子や簡素な玩具を販売する小売店のことです。主に中学生以下の子供向けの商品を取り扱っており、安価で手軽に楽しめるお菓子や玩具が中心ですが、文具や日用品を売っている店舗も多くみられます。

駄菓子は、チョコレート、ガム、キャンディー、スナック菓子などがあり、価格も数十円から百円程度と非常にリーズナブルです。日本では1980年代以前の町村では普遍的に見られた業態であり、海外でいうドラッグストアやキオスクのような存在でした。

駄菓子屋は、かつて全国に広がっていて、子供たちが学校帰りや遊びの途中に立ち寄って少額のお金で買い物を楽しむ場所として親しまれていて、店内にはお菓子だけでなく、ちょっとしたゲームやくじ引きなどの遊び場が設けられていることもありました。

現在の日本では、駄菓子屋の数は減少傾向にありますが、ノスタルジックな存在として大人からの人気が出始めています。そのため駄菓子屋のコンセプトを取り入れた現代風のお店や、スーパーやコンビニで駄菓子が販売されることもあります。

駄菓子屋は儲かる?

駄菓子屋の現状をみていきましょう。1990年代には6万件以上あった駄菓子屋は、2000年代に入り1万か所弱と激減しています。かつては学校帰りの子どもたちの集いの場であった駄菓子屋は、近年の少子化の影響やコンビニエンスストアの普及などにより、昔のような存在感はなくなりつつあるのです。

時代が変わるにつれ、駄菓子屋の経営が厳しくなっているといった現状があります。昭和の時代には、一日に3万円ほど売り上げる駄菓子屋もありましたが、現在では5,000円未満の店舗がほとんどだといわれています。

原価が低いお菓子を取り扱う駄菓子屋は、仕入れにお金がかかりませんが、そのぶん利益も少なくなるのです。つまりこれから駄菓子屋を開業したいというのは厳しい状況だと考えられます。

しかし、ちょっとした工夫やアイディアを取り入れることで、大儲けはできなくても昔ながらの古き良き魅力で楽しみながら経営していくことはできるでしょう。

駄菓子屋開業の流れ

駄菓子屋を開業するための流れは、以下のステップに従って進めることが一般的です。

市場調査と計画

ターゲット層の確認、競合分析、立地の選定などマーケティングをおこないます。

ビジネスプランの作成

商品構成や仕入れ先の選定、収支計画: 初期費用や運営費、予想売上を基に事業計画を立てましょう。

資金調達

自己資金なのか融資を受けるのか、事業計画を参考に考慮します。ちなみに一般的な駄菓子屋では50万円~100万円と言われていますが、開業する立地や店内の広さ、内装などによって変動します。

場所の確保

店舗物件の契約、それに伴った内装工事が必要となります。

許認可の取得

開業届の提出、食品衛生責任者の資格を取得し、営業許可を取得する必要があります。

仕入れと開店準備

商品の仕入れをおこない、陳列とディスプレイをおこないましょう。必要な場合には、宣伝をおこない開店日を周知します。

開店と運営

開店したら、在庫管理や売り上げの管理など日々の運営をおこなっていきます。

以上が駄菓子屋開業の流れとなります。

駄菓子屋経営を成功させるコツ

駄菓子屋のビジネスは、成功するかどうかがさまざまな要因に依存します。

立地

駄菓子屋は通常、子供が多く集まる場所、例えば学校の近くや住宅街にあると成功しやすいです。立地が良ければ、安定した客足が期待できます。

ターゲット

昔ながらの駄菓子は子供だけでなく、大人にも懐かしさを感じさせるため、幅広い世代をターゲットにできます。特にノスタルジーを感じる大人も重要な顧客となります。

競合

周囲に同じような駄菓子屋やコンビニが多いと、価格や品揃えで差別化が必要です。独自の品揃えや、駄菓子以外の商品・サービスを提供することで競争力を高めることができます。

経費管理

駄菓子の単価は低いため、仕入れコストや家賃などの固定費をしっかり管理しないと、利益を確保するのが難しいです。物件を探す際は十分なリサーチをおこないましょう。

マーケティング

駄菓子屋の魅力を伝えるためには、SNSや地域のイベントを活用したプロモーションも効果的です。口コミやリピーターを増やすことが、長期的な成功につながるでしょう。

まとめ

近年の動向からすると駄菓子屋の開業で大きく儲けることは難しい局面があります。立地や経営戦略によって利益を上げることができますが、慎重な計画と経営が必要です。小さな物件で静かに営むことを前提としたうえで心に余裕を持って経営を続けていくことが結果的に成功につながるのかもしれません。


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