小さい飲食店を一人で開業できるのか、小さい飲食店を開業するポイントなどについて解説します。
メリット、デメリットを確認して、飲食店の開業を成功させましょう。
小さい飲食店の開業は一人でもできます。
その前にメリットとデメリットを確認しておきましょう。
小さい飲食店の一番のメリットは初期費用や運用の資金を抑えられるという点です。
不動産を取得する、家賃を毎月支払うにしても、小さい規模の物件なら人気の立地でも大型店より安く抑えられます。
客席が少ない分話題になれば行列ができやすく、その行列がさらに宣伝効果となってくれるケースもあります。人通りの多いエリアに出店する場合は行列の整理方法なども考えておきましょう。
初期費用だけでなく人件費もかからず、仕入れコストなども少なくて済みますので、費用をあまり用意できない、大型店をいきなり運営する自信がないという方にもおすすめです。
小さい飲食店のデメリットとしては、お店を回せる人が少ないという点があります。
自分一人が調理から接客まで対応しているような小さい飲食店では、一人が怪我をしたり病気をしたりすると経営できなくなってしまいます。
その間お店を閉めなければならず、売り上げを作れません。
少ない従業員でも店舗を回せるように、マニュアルを作成するなどの対策も必要です。
小さい飲食店であっても飲食店の開業における準備は変わりません。
食品衛生責任者、防火管理責任者の資格を取得しましょう。
これらの資格を所持している人が一人いれば飲食店を開業できますが、一人で営業する場合はすべて自分で取得しなければなりません。
講習を受ける必要がある資格もありますので、開店に間に合うように余裕を持って準備しましょう。
また、税務署に開業届や青色申告承認申請書などを提出する必要もあります。
店舗の内装レイアウトや厨房機器を揃えることも大切ですが、これらの必須の届け出を忘れないようにしてください。
小さい飲食店ならではの開業ポイントを2つ紹介します。
厨房だけでなく客席からレジに至るまで、動線を意識したレイアウトを考えましょう。
従業員が少ない小さい飲食店では、いかにスムーズに動けるかが重要になってきます。
動きにくい厨房や客席だと余計な時間やストレスがかかり、接客や提供する料理にも影響が出ます。
何度もシミュレーションして、動きやすく、最小の動きで仕事ができる店舗作りを心がけてください。
小さい飲食店は初期費用を抑えられるというメリットがありますが、コストダウンを意識しすぎるとそれがお客様にも伝わってしまいます。
安っぽい内装や家具、食器などを揃えるのではなく、コストダウンをする場所を絞りましょう。
その飲食店に来るお客様が料理だけでなく雰囲気も楽しめるような店舗作りをすることが、人気店になるためのポイントです。
小さい飲食店の開業のポイントについて紹介しました。
小さい飲食店にはメリットもありますが、デメリットもあります。
それらを理解した上で、しっかり対策を考えつつ開業を目指しましょう。