小スペースで比較的安い資金で開業できる立ち飲み屋は、飲食店経営初心者でも始めやすい事業です。
店員やお客さん同士の距離が近いためコミュニケーションがとりやすく、常連客を確保しやすいのも魅力です。
立ち飲み屋を繁盛させるためには、メニューや価格設定などとともに、お店の内装が重要です。
今回は、繁盛している立ち飲み屋の内装について、2つの共通点をご紹介するとともに、立ち飲み屋開業の初期費用やメリットなどを解説いたします。
繁盛している立ち飲み屋の内装には、下記2つの共通点があります。
繁盛している立ち飲み屋は、外からお客さんの様子が見える作りにしていることが多いです。これは、外からお客さんが見えると、お店の中の活気が外に伝わり、お客さんを呼び込み効果があるためです。
初めて来るお客さんは、どのお店が人気なのかは分かりませんが、少し暗い雰囲気の飲み屋は避けてしまうことが多いです。
なぜなら、暗い雰囲気のお店は活気が感じられず、あまり人気のない場所であると感じてしまうからです。
逆に、既にお客さんで賑わっているお店ならば、比較的人気のあるお店であると判断できるので、初めての方も入店しやすいでしょう。
繁盛している立ち飲み屋は、料理やドリンクの提供が早く、店員がテキパキと行動しています。料理の提供が早いのは、店員の熟練度ももちろんですが、内装の工夫も大きく関係しています。
立ち飲み屋は、小スペースのお店が多いです。そのため、物や人で移動が妨げられることも多々あります。
とくに、厨房内は人1人が通れるスペースしかない場合もあります。このような小スペース内を頻繁に移動すると、時間のロスが生まれ、お客さんへの提供が遅れます。
そこで、物の配置や人の動きを考慮して、移動距離が少なくなるよう内装を工夫します。こうすることで、繁盛店では素早い対応を実現しています。
立ち飲み屋の開業には、開業資金と運転資金の2つが必要です。この2つの資金を合計すると、立ち飲み屋開業の初期費用は1,000万円程度です。
開業資金だけでもお店を開くことは可能でが、1ヶ月目から順調に収益を上げられるとは限りません。運転資金として数ヶ月分の維持費を用意しておくべきでしょう。
開業にかかるお金には、物件取得費、設備費、広告・宣伝費、求人費、食材調達費などが挙げられます。
お店として利用する場合、物件を借りるためには、初期費用として半年から10ヶ月分の保証金・敷金を支払う必要があります。
家賃10万円の物件を借りる場合でも、100万円程度は用意しておきましょう。
設備費には、空調設置や内装工事費など計200万円程度かかります。広告・宣伝費は30~50万円、食材調達費も50万円程度必要でしょう。
以上より、開業資金は400万円程度です。
運転資金には、消耗品代、家賃、水道光熱費、通信費、雑費などが含まれています。
これらの費用を合計すると、毎月150万円程度はかかるでしょう。半年分の運転資金を用意する場合は、600万円程度必要です。
立ち飲み屋の開業には、居酒屋にはないメリットがあります。以下では、立ち飲み屋開業の3つのメリットをご紹介します。
小スペースでも店を構えることができる立ち飲み屋は、家賃や物件取得費用などの初期費用を抑えられます。少額資金でも開業できるため、リスクが小さく、飲食店経営が初めての方に最適です。
立ち飲み屋では、団体のお客さんに加え、1人飲みのお客さんも獲得しやすいというメリットがあります。
通常の居酒屋は、テーブル席しかないところも多く、団体客を想定した作りとなっています。そのため、1人客の方が訪れることはあまりありません。
一方、立ち飲み屋では、1人飲みが珍しくなく、居酒屋が取り損ねたお客を獲得できます。
立ち飲み屋は、小スペースでお客さんとの距離が近いという特徴があります。そのため、お客さんとの会話が弾みやすく、常連客ができやすいです。
立ち飲み屋を開業すれば、毎日さまざまな人と会話ができるので、いつも新鮮な気持ちで仕事に望めます。お喋りが好きな方ならば、普通の居酒屋よりも立ち飲み屋開業がおすすめです。
繁盛している立ち飲み屋の内装の特徴や、立ち飲み屋開業に必要な費用、立ち飲み屋を開業するメリットをご紹介しました。
繁盛している立ち飲み屋の内装には共通点があります。その共通点を知ることで、立ち飲み屋を成功させるヒントが見つかるはずです。
繁盛店の特徴を自分なりに分析し、ぜひ自身のお店の内装に活かしてみてください。