脱サラして飲食店開業を目指す人は多いですが、数ある飲食店の中でもおすすめなのが焼き鳥屋の開業です。
飲食店の中でも焼き鳥屋というチョイスで開業するメリットとは何か、開業の際の注意点はあるか、開業に必要な準備や資金はどんな感じか、今回はそれらについてご説明します。
脱サラ後の飲食店開業の中でも、焼き鳥屋をおすすめしたいのは以下の3つのメリットがあるからです。
焼き鳥屋は狭い店舗でも受け入れられやすいので、物件費が安く抑えられますし、内装も特にこだわる必要はないため内装工事費も安く済ませることができます。
また、多種多様なメニューが揃っており設備も充実しているような飲食店だと設備費も大変ですが、焼き鳥屋ならそれも大幅に抑えることができます。
焼き鳥屋は食材の原価率が比較的低めで済むだけでなく「焼き鳥食べながらちょっと一杯」という感じでビールなどのアルコール類の注文も入りやすいため、高い利益率が見込めるというメリットもあります。
数ある焼き鳥屋の中でも特においしい「職人の技が光る焼き鳥屋」にいきなりなるのは難しいですが、そもそも焼き鳥というのは家庭であまり作ることがないうえに、作ったとしてもプロの調理器具で焼くような焼き上がりにするのは難しいため、家庭でおいしい焼き鳥を作るというのは意外と困難です。
だからこそ、焼き鳥に関しては「家庭の味」のハードルが低くなっており、それこそ1ヶ月程度練習すれば家で焼く程度の焼き鳥の味はじゅうぶん超えられる、という手軽さがあることも焼き鳥屋を選ぶ大きなメリットです。
焼き鳥屋を開業する際にもっとも注意したいのは「近隣住民に嫌われないようにする」ということです。
具体的にいうと、焼き鳥を焼く際のにおいや油煙で近隣に迷惑をかけることがないよう、細心の注意をはらうということです。
店の中に煙がこもると危険ですのでしっかりとした排気はもちろん必要不可欠ですが、フィルターや油煙除去装置を取り付けるなどして、外に出るにおいや油煙を極力減らす努力をしましょう。もちろん、排気口のこまめな掃除も必要です。
坪数30坪前後の一般的な広さの焼き鳥屋であれば、工事費などを含めても開業のための必要資金は500~700万円程度でおさまる可能性が高いです。他の飲食店では工事費込みで開業資金が1000万円を超えるケースも珍しくない中、焼き鳥屋はそうした相場よりも安めで開業することが可能です。
物件は、以前焼き鳥屋をやっていた居抜き物件を使えれば、より理想的です。
そして、開業のために必要な準備としてはおもに
などが挙げられます。
もちろんこうした準備を進めていく中で、保健所への営業許可申請や、調理師や衛生士の有資格者がいない場合は講習を受けて食品衛生責任者資格を取得するなどの手続きもしていく必要があります。
脱サラ後に飲食店開業をしたいと考えるのであれば、開業コストが安上がりで高めの利益率が見込めて、しかもある程度の味は短期間で出せるようになる焼き鳥屋がおすすめですが、においや油煙などで近隣に迷惑をかけないよう注意する必要もあります。
メリットと注意点をしっかりと事前に理解したうえで納得できるなら、ぜひ夢に向かっての準備を始めていきましょう。